おはようございます。がさつ女子(@gasastujoshi127)です。日常生活を過ごしていて「家族にイライラする」「子供がいうことを聞いてくれない」なんてことありませんか。
我が家に子供はいませんが、主人がリモートワークで家にずっといるときは「一人になりたい」「逃げだしたい」と思うことも。何もかも放って逃げ出すって現実的に難しいですよね。
でも今回紹介する『だから荒野』は、きっぱりとイライラした家族を置いて家出した主婦が主人公。ちょっと夢があります。
本記事では桐野夏生さんの『だから荒野』をレビューします。
「何もかも逃げ出したい!」「だから荒野って面白いの?」という方はぜひ参考にしてくださいね。
「家族に疲れた、逃げ出したい…」って悩んでない?
家族はとっても大切な存在って頭ではわかってるけど、イライラすることありませんか?私はハキハキする性格ですし、主人とはよく喧嘩もします。
もちろん「何もかも逃げ出したいな」って思うこともしばしば。皆さんも主婦業やや育児をしすぎて心が疲れていませんか?
主婦の一人旅で心が強くなる『だから荒野』
今回紹介する『だから荒野』は、誕生日なのにひどい扱いを受けてる専業主婦が家出をする桐野夏生さんの作品。
『だから荒野』に登場する夫婦は、どちらとも「完璧で思いやりのある人」ではありません。
傲慢で上から目線の夫と、ちょっとだらしないけどなんだかんだ「yes」と言ってしまう妻。思春期の息子2人と4人で暮らすいわゆる”どこにでもいる家族”のお話です。
『だから荒野』を読んでいると私は登場する旦那様にイライラします。(笑)
「こりゃ奥さんも出ていきたくなるわな。」と思うけど、意外と家族ってこんな感じかもと感じる場面も。
意外と身近に感じやすい家族像を『だから荒野』では描いているのかもしれません。
『だから荒野』:ここが良かった
全てを投げ出して家出をしたくても”現実問題”は無理。となんだかんだブレーキをかけてしまいますよね。行く当てもなければ、結局家のコトが心配に。
しかし『だから荒野』では、高速にすら乗り慣れていない奥さんが、家の車に乗って家出してしまうのです。
「えっ?まさかあいつが?」と思わず目を疑いたくなるくらいの思い切りの良さ!
思い切りのよさと積もりに積もっていた不満を爆発させるのが、読んでいてスカッとします✊
✓奥さんの思い切り!
『だから荒野』のご主人は今の時代でいう、モラハラ夫。自分だけこっそりと良いゴルフセットを買ったりと読んでてイライラする性格。
奥さんは家出したついでに、車に積んであったゴルフセットを売りさばいてしまうなど、ご主人への逆襲をしながら逃亡する奥様の様子が読んでて気持ちいい本です。
だから荒野:こんな人におすすめ
家族の在り方って家庭によるけど、近い存在だからこそ知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまうことってあるんですよね。
もしかしたら貴方も知らず知らずのうちに家族を傷つけているのかもしれません。
✓こんな人におすすめ
- 家族にイライラするけど、家を出るまででもない人
- 奥さんに優しくできない人
- 男兄弟を育てているお母さん
『だから荒野』を読んで”男の子兄弟を育てるお母さん”って、大変なのかなって思いました。
女の子って大きくなれば母親とお出かけするし、悩みを相談することもありますよね。
同性にしかわからないこともありますから、私も母親とはよく電話やお出かけもします。
でも、その一方で男の子は難しい時期がありそうだなって。
『だから荒野』は、思春期の息子さんの子育ての悩みも抱えているので、共感する方も多いかもしれません。
『だから荒野』で物語に現実逃避
逃げ出したいけど無理。というのが世の中の皆さんの本音ですよね。結局逃げても変わらないんですけど、離れてわかることってありませんか。
正直『だから荒野』を読んでると「しょうもない旦那さんだなぁ」と、奥様目線でイライラしてしまうことも。
本の世界で思い切った行動をとる奥さんを見てると、少しスッキリします。不満が溜まった奥さんの『勇気ある行動』=だから荒野をぜひご覧くださいね。